オホーツク海側や道央を中心に大雪をもたらした低気圧は、二十八日朝までに峠を越えたが、航空機の欠航やJRの運休など一部で交通機関の乱れが残った。札幌管区気象台によると、空知管内や道北の一部を除いて風雪は次第に弱まり、二十九日は全道的に穏やかな天候となる見通し。
同気象台によると、二十八日正午までの二十四時間降雪量は恵庭で三○センチ、網走管内斜里町二二センチ、胆振管内豊浦町一四センチ、札幌一二センチ、旭川で一○センチなど。
札幌では積雪が平年値を三○センチ上回る一○三センチを観測した。
JR北海道によると、二十八日午前十一時二十分ごろ、新札幌駅構内で列車の進路を切り替えるポイントに雪が詰まって動かなくなり、小樽発新千歳空港行き快速エアポートなど二本が運休したほか、特急などに最大二十六分の遅れが出た。
新千歳空港では二十八日、滑走路の除雪のため、始発から正午までに発着の計十八便が欠航したが、その後は通常運航ができるようになった。
空港ターミナルビルは二十七日から泊まり込んでいた乗客らが搭乗手続きのためカウンターに長蛇の列をつくり、疲れた表情で通路に座り込む人の姿も。
友人四人と旅行で道内を訪れ、ビル内で一夜を明かした東京の大学生岩野加永子(かなこ)さん(19)は「今日(二十八日)午前の便でなんとか帰れそうです。天候のせいだから仕方ないけど、欠航の知らせは早くしてほしかった」とぐったりした様子だった。
道警交通管制センターによると、道路の通行止めは二十八日正午までに全区間解除された。
(北海道新聞より引用)
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