「北海道方言かるた」を製作販売している音楽ソフト開発のディスカバリーファーム(札幌、福迫隆夫社長)が、全国各地の方言を題材としたかるた製作ビジネスに乗り出した。昨年十二月には、一万セットを製作した「仙台弁かるた」もほぼ完売。「長崎弁かるた」の受注にも成功し、全国各地から引き合いが相次いでおり、地域密着型の方言かるたの製作を全国展開する。
北海道方言かるたは二○○三年の発売。道民の生活や風俗などを方言で表した読み札と取り札に加えて、読み札を朗読したCDを付けて四万セット以上を販売。○四年にも「津軽弁かるた」を製作販売したほか、○五年には山梨県のレジャー施設運営会社からの依頼を受けて「甲州弁かるた」を製作。価格はいずれも二千円前後で、「津軽弁」と「甲州弁」は約五千セットを売り上げた。
購買層は子供から高齢者まで幅広いため、「全国各地で需要が見込める」として、かるた製作の請け負い事業に本格参入。各地の依頼主が地元出身者を対象に方言を録音した後、同社が編集して札とCDを製作する仕組みだ。
昨年十一月には統一ブランド名「オシャベリカルタ」の商標登録を申請したほか、一月下旬には専用のホームページとブログを開設し、営業活動を強化。既に「長崎弁」の製作を受注したほか、「熊本弁」「京都弁」「名古屋弁」の引き合いも来ている。
製作請け負いの価格は、起用するイラストレーターなどに応じて変わるが、三千セットで二百万-三百万円程度。今後は五百-一千セットでも生産できる体制を整え、受注を拡大する方針だ。
(北海道新聞より引用)
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