2008年2月23日土曜日

アレフの子会社「牧家」 白いプリンを台湾で生産 現地の牧場と提携

 乳製品製造販売の牧家(ぼっか)(伊達)は二十二日、台湾の有力観光牧場と業務提携し、国内でヒット商品になっている「白いプリン」の製造販売に乗り出したことを明らかにした。プリンをゴムで球状に包んだユニークな商品で、台湾でも二年以内に年間一億円の販売を目指す。
 白いプリンは牧家が二○○六年十二月に発売。つまようじなどで穴を開けると、ゴムがつるりとむけ、プリンが出てくる商品で、もちもちした食感と濃厚なミルクの風味が特長だ。国内では発売一年で三億円以上も売り上げる人気商品に成長しており、本年度の道の加工食品フェアの最優秀賞も受賞した。
 業務提携したのは台湾北西部にある「飛牛(フライングカウ)牧場」。一日三千人が訪れる人気の観光牧場で、牧家が技術指導し、原料供給と生産は飛牛牧場が担当する。
 日本ではカラメルソースを添えているが、台湾人の口に合うよう、はちみつに変更。また三人家族が比較的多いため、国内の商品より一個減らし三個入りのパッケージにした。
 牧場内での販売を今月から開始しており、一日五百個(約百七十パック)のペースで売れ、すでに一万個(約三千三百三十パック)を販売。二月中旬から台北の百貨店、新光三越でも取り扱いを始めたほか、販路拡大のための営業を強化している。
 牧家はハンバーグレストラン「びっくりドンキー」を経営するアレフ(札幌)の子会社で、道産品人気の高い台湾での販路開拓を目指し、日本貿易振興機構(ジェトロ)北海道が台北で開催している北海道商談会に二年前から参加してきた。
 白いプリンは賞味期限が短いため、北海道からの輸出ではなく、パートナー企業を見つけての現地生産を決めた。牧家は「東アジアを中心とした他国でも、条件の合う牧場があれば、業務提携を考えたい」と話している。

(北海道新聞より引用)

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