2008年1月19日土曜日

冷え冷え 札幌で9日連続真冬日 少雪シバレ誘発?

二年ぶりに最低気温が氷点下一○度を下回る同一二・六度と厳しい冷え込みとなった十七日の札幌市内は、日中も気温が同四・二度までしか上がらなかった。最高気温が零度に達しない「真冬日」は九日連続。連日の寒さは、札幌上空に「寒気がひっきりなしに入り込んでくる」(札幌管区気象台)ためだが、今年はこれに加え、少雪で「地表から熱が逃げやすい」(同気象台)のも一因のようだ。
 十七日の冷え込みの最大の要因は「放射冷却現象」。これは、《1》寒気《2》晴天《3》風が弱い-の三つの条件があると起こる。同日朝の札幌は、これらすべてがそろった。
 まず、寒気。札幌の上空五千メートルに氷点下四○度以下の寒気が入ってきた。次に晴天。これも同日午前三時-同九時までは雲がほとんどない「晴れ」。そして風は、風速二メートル以下と「おだやか」だった。つまり、冷え込むには絶好の条件ばかり。氷点下一二・六度まで下がったのは二○○三年二月六日に同一三・○度を記録して以来で、ここ五年間でも最も寒かったわけだ。
 ただ、連日続く寒さにはもう一つ要因がある。それが「少雪」だ。市内の十七日午後五時現在の積雪は平年より一四センチ少ない三五センチ。都心の幹線道路ではまだアスファルトが見える所もある。
 同気象台は「雪と寒さとの直接の関係はまだ科学的根拠はない」と前置きしながらも、「積雪があれば、地面から熱が逃げづらくなり、冷え込みを和らげる」と説明。今冬の少雪では、この効果がなく、体感温度が低くなっているらしい。
 同気象台によると、寒気が抜けるのは二十二日ごろ。まだ数日は寒さが続きそうだ。

(北海道新聞より引用)

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