2008年2月29日金曜日

大雪、峠越す 札幌で積雪103センチ

オホーツク海側や道央を中心に大雪をもたらした低気圧は、二十八日朝までに峠を越えたが、航空機の欠航やJRの運休など一部で交通機関の乱れが残った。札幌管区気象台によると、空知管内や道北の一部を除いて風雪は次第に弱まり、二十九日は全道的に穏やかな天候となる見通し。
 同気象台によると、二十八日正午までの二十四時間降雪量は恵庭で三○センチ、網走管内斜里町二二センチ、胆振管内豊浦町一四センチ、札幌一二センチ、旭川で一○センチなど。
 札幌では積雪が平年値を三○センチ上回る一○三センチを観測した。
 JR北海道によると、二十八日午前十一時二十分ごろ、新札幌駅構内で列車の進路を切り替えるポイントに雪が詰まって動かなくなり、小樽発新千歳空港行き快速エアポートなど二本が運休したほか、特急などに最大二十六分の遅れが出た。
 新千歳空港では二十八日、滑走路の除雪のため、始発から正午までに発着の計十八便が欠航したが、その後は通常運航ができるようになった。
 空港ターミナルビルは二十七日から泊まり込んでいた乗客らが搭乗手続きのためカウンターに長蛇の列をつくり、疲れた表情で通路に座り込む人の姿も。
 友人四人と旅行で道内を訪れ、ビル内で一夜を明かした東京の大学生岩野加永子(かなこ)さん(19)は「今日(二十八日)午前の便でなんとか帰れそうです。天候のせいだから仕方ないけど、欠航の知らせは早くしてほしかった」とぐったりした様子だった。
 道警交通管制センターによると、道路の通行止めは二十八日正午までに全区間解除された。

(北海道新聞より引用)

2008年2月23日土曜日

アレフの子会社「牧家」 白いプリンを台湾で生産 現地の牧場と提携

 乳製品製造販売の牧家(ぼっか)(伊達)は二十二日、台湾の有力観光牧場と業務提携し、国内でヒット商品になっている「白いプリン」の製造販売に乗り出したことを明らかにした。プリンをゴムで球状に包んだユニークな商品で、台湾でも二年以内に年間一億円の販売を目指す。
 白いプリンは牧家が二○○六年十二月に発売。つまようじなどで穴を開けると、ゴムがつるりとむけ、プリンが出てくる商品で、もちもちした食感と濃厚なミルクの風味が特長だ。国内では発売一年で三億円以上も売り上げる人気商品に成長しており、本年度の道の加工食品フェアの最優秀賞も受賞した。
 業務提携したのは台湾北西部にある「飛牛(フライングカウ)牧場」。一日三千人が訪れる人気の観光牧場で、牧家が技術指導し、原料供給と生産は飛牛牧場が担当する。
 日本ではカラメルソースを添えているが、台湾人の口に合うよう、はちみつに変更。また三人家族が比較的多いため、国内の商品より一個減らし三個入りのパッケージにした。
 牧場内での販売を今月から開始しており、一日五百個(約百七十パック)のペースで売れ、すでに一万個(約三千三百三十パック)を販売。二月中旬から台北の百貨店、新光三越でも取り扱いを始めたほか、販路拡大のための営業を強化している。
 牧家はハンバーグレストラン「びっくりドンキー」を経営するアレフ(札幌)の子会社で、道産品人気の高い台湾での販路開拓を目指し、日本貿易振興機構(ジェトロ)北海道が台北で開催している北海道商談会に二年前から参加してきた。
 白いプリンは賞味期限が短いため、北海道からの輸出ではなく、パートナー企業を見つけての現地生産を決めた。牧家は「東アジアを中心とした他国でも、条件の合う牧場があれば、業務提携を考えたい」と話している。

(北海道新聞より引用)

2008年2月17日日曜日

大学ブランド 道内勢も奮闘 東京で物産展

全国各地の「大学ブランド食品」を集めた初の物産展「大学は美味(おい)しい!!フェア」が十六日、東京の百貨店、新宿高島屋で始まった。道内四大学を含む二十四大学の研究室が産学連携などで開発した百二十品目を販売、大勢の買い物客でにぎわった。
 研究者らでつくる実行委が主催。道内からは東京農大生物産業学部(網走)、北大大学院水産科学研究院(函館)、藤女子大(札幌)、北見工大(北見)が参加した。青森県の北里大獣医学部も八雲牧場(渡島管内八雲町)の加工品を出品した。
 各ブースでは、研究者や学生が食品の特徴を解説しながら商品を販売。北大水産科学研究院のブースにはおぼろコンブ実演コーナーもあり、削り立てを試食した女性たちが「粘り気が強く、初めての食感」と感心していた。東農大生物産業学部は道産品にこだわった「生どら焼き」など、藤女子大は作りたての「いしかりバーガー」など、北見工大はハマナスのハーブティーなどをそれぞれ販売した。二十日まで。

(北海道新聞より引用)

2008年2月10日日曜日

道スポ協力「エコカムイデー」

きょう9日のアイシン戦は、道新スポーツとレラカムイが協力して開催する「エコカムイデー」。ペットボトルのキャップを50個持参すると、29日のパナソニック戦(札幌・月寒アルファコートドーム)の招待券がもらえる。さらに先着200人には、抽選券を配布。当選者には試合終了後、大西、熊谷両選手との記念撮影や、好きな選手のサイン入り写真パネルなどが当たる。キャップの受け付けは午後2時から同3時30分まで。集めたキャップは、ポリオワクチンの購入資金として活用される。

(北海道新聞より引用)

2008年2月5日火曜日

方言かるたを全国展開 「北海道弁」製作の札幌の業者

「北海道方言かるた」を製作販売している音楽ソフト開発のディスカバリーファーム(札幌、福迫隆夫社長)が、全国各地の方言を題材としたかるた製作ビジネスに乗り出した。昨年十二月には、一万セットを製作した「仙台弁かるた」もほぼ完売。「長崎弁かるた」の受注にも成功し、全国各地から引き合いが相次いでおり、地域密着型の方言かるたの製作を全国展開する。
 北海道方言かるたは二○○三年の発売。道民の生活や風俗などを方言で表した読み札と取り札に加えて、読み札を朗読したCDを付けて四万セット以上を販売。○四年にも「津軽弁かるた」を製作販売したほか、○五年には山梨県のレジャー施設運営会社からの依頼を受けて「甲州弁かるた」を製作。価格はいずれも二千円前後で、「津軽弁」と「甲州弁」は約五千セットを売り上げた。
 購買層は子供から高齢者まで幅広いため、「全国各地で需要が見込める」として、かるた製作の請け負い事業に本格参入。各地の依頼主が地元出身者を対象に方言を録音した後、同社が編集して札とCDを製作する仕組みだ。
 昨年十一月には統一ブランド名「オシャベリカルタ」の商標登録を申請したほか、一月下旬には専用のホームページとブログを開設し、営業活動を強化。既に「長崎弁」の製作を受注したほか、「熊本弁」「京都弁」「名古屋弁」の引き合いも来ている。
 製作請け負いの価格は、起用するイラストレーターなどに応じて変わるが、三千セットで二百万-三百万円程度。今後は五百-一千セットでも生産できる体制を整え、受注を拡大する方針だ。

(北海道新聞より引用)