2007年7月27日金曜日

藤田、世界の成果見せる あすアウエー仙台戦

 “世界の征也”が満を持して登場する。U―20ワールドカップで右足を痛め、帰国後も別メニューなどで調整していたMF藤田征也(20)がトップチームの練習に合流し、25日のアウエー仙台戦の出場が濃厚となった。国内での試合は6月16日の徳島戦以来39日ぶりとなる。  「早くチームで試合をしたかった」。世界を経験した男も、武者震いを隠せなかった。世界に通じた運動量とスピードを、日本で久々に見せる時がきた。  藤田は13日にU―20W杯から帰国。だが、チェコ戦で右足甲を痛めていたため、21日の東京V戦を欠場した。22日まではランニングが主なメニューだったが、この日はトップチームの練習に合流し、ミニゲームにも参加した。「痛みはまったくないし、問題なくできた。全然、大丈夫です」と自ら出場にゴーサインを出し、明るい表情を見せた。  出場すれば、国内では39日ぶり、J2で6試合ぶりの試合となる。「代表で学んだことは、試合に出て初めて分かると思う」と話し、「代表も家族みたいでいいチームだったけど、やっぱり、こっち(札幌)の方がやりやすい」と試合を待ち望んでいた。  藤田が不在の間、チームも追われる者のつらさを味わっている。札幌が1試合少ないとはいえ、2位・京都との勝ち点差は1。「あのまま行けるとは思ってはいなかった。でもこれからは上位との試合は最低限、引き分けることが必要」と気を引き締めた。  復帰戦がいきなりアウエーの仙台という厳しい状況で、夏場の暑さも追い打ちをかける。「仙台の雰囲気は好きだし、気合が入る。暑さで皆が動けなくなる時間があると思うので、そういう時こそ、運動量を多くしてやっていきたい」と意気込む。三浦監督も「動きの悪さは感じられない。いつも通りのパフォーマンスを出してほしい」と望む。藤田が右サイドを馬車馬のように走る姿が、久々に見られそうだ。

(北海道新聞より引用)

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